奈良県奈良市の動物病院奈良です。犬・猫の診療だけでなく、鳥類・フェレット・ウサギ・ハムスター・
爬虫類・両生類などのエキゾチック診療も行っております。

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ハムスターの健康管理

ハムスターの健康管理

当院では、ハムスターの診療として各種検査、健康相談、飼育相談などを行っております。
ハムスターでは皮膚の病気や消化器疾患が多く、食事内容や生活環境作りが重要となります。また、ハムスターは体が小さく、病状が出る前の対応が重要となります。
いつもと何か違うな?と思ったら病院へご相談ください。

ハムスターを家族に迎えたら

1.ハムスターの性格と注意点

ハムスターの仲間は20種類以上いると言われています。日本でペットとして飼育されるハムスターはゴールデンハムスター・ジャンガリアンハムスターなどの種類がほとんどです。
ハムスターは種類や性別によって性格も異なります。特にオス同士を同じ場所に入れると喧嘩をして致命傷を負うことがあります。
身体がとても小さく、ちょっとした変化には気づきにくいため、日々の様子をしっかりと見てあげて、いつもと様子が違わないかなどを確認してあげましょう。

2.ハムスターの食事

ハムスターは雑食性のため何でも食べてくれます。特に野菜・果物・種子などを好んで食べる子が多いのですが、水分量が多い野菜や果物は下痢に繋がる可能性もあるため、量を調整してあげるようにしましょう。また、種子もカロリーが高いため、多く与えすぎると肥満の原因にもなります。
餌にも様々ありますがペレットを主食とすると栄養バランスを保つことができます。

ハムスターは夜行性のため、夕方頃に餌を取り換えてあげましょう。一度に食べる子は少なく巣箱などに餌を貯めることもよくあります。きちんと食べているかは毎日チェックしてあげましょう。

3.ハムスターの飼育環境

ハムスターはもともと温度が一定に保たれる地下に巣を作る動物です。そのため、温度変化に強い動物ではないため、適切な温度管理をしてあげましょう。

ケージは直射日光の当たらない場所を選んであげましょう。また、約 5℃の低温環境になると、疑似冬眠の状態となり体温を下げて命を落とすことがありますので、冬はしっかりと保温しましょう。ペット用のヒーターを熱源として使用することが勧められますが、その場合直接その上に長時間乗るなどして低温火傷しないよう注意してお使い下さい。
床材としてウッドチップを使うと、皮膚のトラブルや目、鼻への刺激になることがあります。床材には紙製のものを使うようにしましょう。

ハムスターに多い病気について

1.下痢(ウェット・テイル)

クロストリジウム、カンピロバクター、大腸菌などの細菌が原因とされる病気です。水のような下痢をします。症状が重くなると、急激に体内の水分が奪われていくため、衰弱が進行し、短期間で死に陥る場合があります。

感染の原因として考えられるのは、環境変化などによるストレスが大きな原因となると言われています。
触りすぎたり、ハムスターに負担になることは極力避け、安定した環境づくりをしましょう。

2.皮膚のトラブル

食べ物やケージ内の床材などが原因となって発症するアレルギー性皮膚炎、皮膚に寄生しているニキビダニが増殖することによるニキビダニ症、細菌感染による細菌性皮膚炎などの皮膚トラブルを起こすことがあります。また、皮膚に腫瘍ができることもあります。

皮膚トラブルでは、脱毛、発疹、フケ、炎症などが症状として見られます。定期的にハムスターの皮膚の状態をチェックしてあげましょう。ただし、ジャンガリアンハムスターの腹部に見られる分泌物の付着と、ゴールデンハムスターの臀部に見られる脱毛は、どちらも正常な臭腺です。

3.口腔内のトラブル(歯や頬袋)

金網ケージなどをかじることで歯が曲がり、上下の歯が噛み合わなくなることで不正咬合が起こったり、歯の周りの炎症が起こることもあります。ケージなどをかじっているのを見かけたら注意をしておきましょう。

また、餌による頬袋の損傷による頬袋脱にも注意をしてあげましょう。頬袋に引っ付きやすい食べ物などは要注意です。頬袋が出てしまったり、炎症、膿瘍、腫瘍が生じていることもあります。

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