ワンちゃんとの暮らしで気を付けていただきたいことをお伝えしています。
高齢期に気をつけたい暮らしの情報については「シニア科」のページをご覧ください。
ワンちゃんの予防
-
1.狂犬病予防接種
狂犬病の予防注射は狂犬病予防法という法律で接種が義務付けられています。
当院でも狂犬病の予防接種をすることができます。
市区町村から届くハガキを持ってご来院ください。
(初年度登録がおすみでない場合はハガキは必要ありません)
-
2.ワクチン接種
当院では6種及び9種類の病気を予防できるワクチンをお勧めしています。
特にお外で飼われていたり、お散歩が好きなワンちゃんは感染する病気の数も多くなります。
しっかりと予防してあげてください。
0歳の頃は合計で3回、1歳以降は毎年1回の接種が必要です。
ワクチンで予防できる病気 | 6種 ワクチン |
8種 ワクチン |
---|---|---|
犬ジステンパー | ◎ | ◎ |
犬アデノウイルス2型 | ◎ | ◎ |
犬伝染性肝炎 | ◎ | ◎ |
犬パラインフルエンザ | ◎ | ◎ |
犬パルボウイルス | ◎ | ◎ |
犬コロナウイルス | ◎ | ◎ |
犬レプトスピラ(黄疸出血型) | ◎ | |
犬レプトスピラ(カニコーラ型) | ◎ |
-
3.フィラリア予防
春になり温かくなると蚊が出てきます。フィラリア症は蚊が媒介して起こる病気ですが100%予防できる病気でもあります。フィラリア予防には血液検査でフィラリアに感染していないことを確かめてから、フィラリア予防を始めていきます。この地域では4月末から12月の9回の予防が必要です。
※ 毎年フィラリア予防の前には、必ず検査が必要になります。
(仔犬の場合は産まれた時期によって検査の必要性が異なりますので獣医師にご相談ください)【フィラリア検査時に健康診断も一緒に行いましょう】
また、当院ではフィラリアの検査の際に同時に行える健康診断をお勧めしております。
せっかく痛い思いをして採血するので、一緒に実施してあげてください。
-
4.ノミ・ダニ予防
ワンちゃんにノミ・ダニが寄生すると皮膚炎や病気を引き起こします。
また、ワンちゃんに付いたノミやダニは飼主様を刺すこともあり、人にも感染する人と動物の共通感染症を引き起こします。ここ数年で感染が確認されており人の死亡例もあるSFTSなどもその1つです。現在、いろいろなノミ・ダニの駆虫薬がありますが、お薬の成分や駆除効果、持続効果は同じではありません。
おうちの子にあったお薬や投与方法のアドバイスも致しますのでご相談ください。
日常のお手入れ習慣を身につけましょう
歯磨き・シャンプー・爪切り・耳のお掃除など常に清潔に保つことで様々な病気を防ぐことができます。
また、お手入れに慣れていると治療もスムーズに進みます。ご自宅で難しい場合は診察時にご相談ください。
-
歯磨き
美味しくご飯を食べるためにも、お口のケアは定期的に行いましょう。
-
爪切り
爪が長くなると肉球を傷つけることもあります。定期的に爪切りを行いましょう。
-
足周りのカット
お家がフローリングの場合は滑ってしまうこともあります。定期的に肢周りの毛をカットしてあげましょう。
-
肛門腺絞り
肛門にある臭いにおいの元になる分泌液を定期的に出してあげましょう。
-
耳そうじ
定期的に耳の中をキレイにしてあげましょう。外耳炎などの病気を防ぐことができます。
-
シャンプー・トリミング
皮膚の状態を綺麗に保つために定期的なシャンプーやトリミングを行いましょう。
年齢ステージごとに行うこと
ワンちゃんの年齢ステージごとに行うべき予防・検査・健診などがあります。
毎年の実施が生涯での健康に繋がります。しっかりと行ってあげてください。
年齢ステージ | 予防・検査・健診など |
---|---|
生後6か月まで |
・ワクチン接種(1回目~3回目) ・駆虫薬投薬 ・フィラリア予防 ・狂犬病予防注射 ・歯科検診(乳歯遺残のチェック) ・不妊手術 詳しくは小児科ページもご覧ください |
~3歳程度まで |
・ワクチン接種(年1回) ・駆虫薬投薬 ・フィラリア予防 ・狂犬病予防注射 ・歯科健診(年1回程度) ・健康診断(年1回程度) |
~7歳程度まで |
・ワクチン接種(年1回) ・駆虫薬投薬 ・フィラリア予防 ・狂犬病予防注射 ・歯科健診(年2回程度) ・健康診断(年1回程度) |
7歳以上 |
・ワクチン接種(年1回) ・駆虫薬投薬 ・フィラリア予防 ・狂犬病予防注射 ・歯科健診(年2回程度) ・健康診断(年2回程度) 詳しくはシニア科ページもご覧ください |
健康診断について
-
1.血液検査
健康診断の基本となる検査です。
肝臓・腎臓などの内臓機能の状態や、心臓疾患、コレステロール値、
糖尿病の状態など様々な健康状態を調べることができます。
6歳程度までは年1回、7歳を超えてくると
年2回以上の検査をお勧めしています。
-
2.画像診断(レントゲン検査・エコー検査など)
血液検査だけでは分からない身体の状態を
詳しく調べることができます。
特に当院で専門的に行っている循環器の診療ではエコー検査などを用いて、
心臓などの循環器の病気の早期発見などにも取組んでいます。
-
3.尿検査
尿検査では、腎臓・肝臓・胆嚢などの内臓機能、糖尿病の状態、
結石の有無についても調べることができます。
ワンちゃんの健康状態を知る、最も簡単な方法ともいえます。
尿検査を行う際はできる限り新鮮な尿が必要です。
病院へお持ちいただく際は直前に採れた尿をご持参ください。
-
4.便検査
便検査では、消化器系の状態や異常、
細菌の状態や寄生虫の有無などを調べることができます。
便の見た目をチェックし、色・臭い・形・形状を調べたり、
顕微鏡で詳細に調べることもあります。
尿検査と同じように簡単にワンちゃんの健康状態を
知ることができる検査です。
-
5.その他の検査
その他にも、心電図検査、内視鏡検査、歯科の検診、
眼科の検診、皮膚の健診など、目的に応じた様々な健診を行っております。
当院には循環器、腫瘍、整形外科など
専門的な知識を有する獣医師も在籍していますので、
ワンちゃんの症状などによって
最適な検査もご提案させていただきます。