奈良県奈良市の動物病院奈良です。犬・猫の診療だけでなく、鳥類・フェレット・ウサギ・ハムスター・
爬虫類・両生類などのエキゾチック診療も行っております。

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爬虫類・両生類の健康管理

爬虫類・両生類の健康管理

当院では爬虫類の一般的な診療と健康管理、飼育指導、食事管理などに対応しております。
また、必要に応じてレントゲン検査、エコー検査、糞便検査なども行っております。

このページではヒョウモントカゲモドキ、フトアゴヒゲトカゲについて記載していますが、その他のトカゲ類に関しても診察を行っております。

フトアゴヒゲトカゲを家族に迎えたら

1.フトアゴヒゲトカゲの性格と注意点

野生のフトアゴヒゲトカゲはオーストラリアの乾燥地帯に生息しています。
昼行性で紫外線の要求量が高く、特徴的な下顎部は発情中やストレスを感じている時、体調が悪い時に黒く変色します。
ケージは60~90センチメートルほどの大きさのものを用意してください。
本来なら、日中は日光浴をし、日陰に移動しながら自身で体温調整を行いますが、飼育下では難しいため、日中は紫外線器具を使用して照射します。
骨形成には紫外線がとても重要です。紫外線器具を設置する際は照明と成体の距離に十分気をつけてください。ケージ内の流木や岩、シェルターなどの上に乗った時に照明機器との距離が近いと、眼球障害や低温火傷になる場合があります。
昼間のみホットスポット(バスキングランプ)や、ヒーターで温度を維持します。昼間でもケージ全体の温度とホットスポットの温度は異なります。ホットスポット以外の場所は、やや低めに設定することで、フトアゴヒゲトカゲ自らが体温調整できるようにすることがポイントです。ただし、幼体期は低温に弱いため、特に注意してください。

2.フトアゴヒゲトカゲの食事

基本的は昆虫食です。人工フードはビタミンやミネラルを考えて作られているため、できるだけ人口フードを与えるようにしましょう。昆虫食のみの場合、ビタミンやミネラル不足による病気の予防のためにも市販のビタミン剤などを振りかけて与えることで補う方がいいでしょう。野菜・果物は副食程度に与えてください。野菜は小松菜、モロヘイヤなどカルシウム含有量が高い野菜が良いです。

ヒョウモントカゲモドキの特徴、飼育管理

1.ヒョウモントカゲモドキの性格と注意点

野生では、アフガニスタン、インド北西部、パキスタンなどに生息しています。
砂礫が混じった地面、大小の岩、乾燥に強い植物がまばらに生えているような環境で昼夜の寒暖の差が大きい地域に生息しています。ヤモリですが、瞬きのできる瞼があり、睡眠時やまぶしい時は閉じることができます。
太い尾が特徴で、ここに栄養を蓄えることができ、何も食べずに数か月と生き延びることができますが、しっぽがやせ細っていきます。
また、驚いたり、乱暴に尾を捕まえると自ら尾を切り離す自切という行動をとります。自切後の尾は再生しますが、元通りの尾ではなく、骨のない再生尾となります。突起状の鱗が目立たず、再生尾は元の尾よりも短くやや太くなる傾向があります。
夜行性で、紫外線の要求量はそれほど多くなく、昼間は巣穴でじっとしていることが多いです。定期的に脱皮をしますが、乾燥した環境では脱皮不全をおこすことが多いため、適した湿度も必要です。
ケージは脱走しないよう工夫されているものを使用してください。20 ~30cm程度の幅があれば終生飼育が可能です。ケージ内の温度は、25℃前後に維持しましょう。使用する器具はヒートパネルなどケージの下に引いて使用できるものがいいでしょう。自分で体温調節ができるように、ケージ内で温度に差をつけるように設置してください。
一方、湿度が低いままの場合、脱皮不全をまねく恐れがあります。そのため、一日に何度かの霧吹きや市販のウェットシェルターなどで湿度を70%~80%に維持してください。

2.ヒョウモントカゲモドキの食餌

人工フードはビタミンやミネラルを考えて作られているため、食べてくれると便利です。昆虫食のみの場合、ビタミンやミネラル不足による病気の予防のためにも市販のビタミン剤などを振りかけて与えることで補う方がいいでしょう。幼体期は昆虫をメインにしっかりと与えてください。体が小さく、餌を捕まえるのが大人より下手なのでピンセットで食べさせたりするのがいいでしょう。

トカゲ類に多い疾病について

1.クル病(骨代謝不全)

特に紫外線の要求量が高い昼行性のフトアゴヒゲトカゲ、グリーンイグアナに多い病気です。紫外線によって体内で作られるビタミンDとカルシウムは密接な関係にあります。
丈夫な骨を作るためには、いくらカルシウムを与えてもビタミンDが不足しているとカルシウムは吸収されません。
結果としてカルシウム不足によるクル病を発症します。エキゾチックアニマルではMBD(Metabolic Bone Disease)と呼ばれています。
症状としては背骨や尻尾の変形・手足の変形・顎の軟化が認められ、症状が進行すると四肢の麻痺・痙攣・骨折が起こります。骨の増殖によって下顎が大きく腫れたりすることも多く、グロデスクスマイルともよばれています。
グリーンイグアナでは低カルシウム血症からくるテタニーによって四肢、指趾の攣縮が認められますが、ヒョウモントカゲモドキでは痙攣が認められることが多いです。

2.脱皮不全

脱皮は爬虫類に一般的にみられる生理的機能で、皮膚バリアの更新にとって重要なシステムです。ヘビの場合は脱皮する時は、衣服を脱ぐように全身の表皮を一気に脱ぎ去ります。トカゲの場合は、体節ごとにバラバラに剥離します。
湿度の不足によって脱皮がスムーズにいかないと、脱皮不全を起こします。脱皮不全により残った皮の部位によってはそれが原因となって血行障害を起こし、虚血性壊死を招きます。その結果、瞼や指先や尻尾が脱落してしまう事もあります。
脱落にまで至らなくとも、ヒョウモントカゲモドキでは瞼の裏で脱皮不全を起こした結果、目が開かなくなることで拒食に陥り、最終的に衰弱してしまうケースもあります。

3.細菌性皮膚炎・膿瘍

障害をうけた皮膚に細菌が感染する細菌性皮膚炎は様々な原因によって起こります。
ケージ内の障害物や同居動物の攻撃によって発生するケースが多いです。ヒョウモントカゲモドキではクロアカサックに、グリーンイグアナでは大腿腺に分泌物が蓄積し、それに細菌が感染をおこすことが多いです。
爬虫類の細菌性皮膚炎のでは、膿瘍の内容物がワサビのような色をして固くなることが特徴です。

4.卵巣・卵管疾患、卵関連疾患

繁殖期のメスでは卵胞、卵の発達によって腹腔内の消化管が圧迫され、数か月にわたる拒食を引き起こすことがあります。また、異常卵によって正常な産卵が行えない場合もあります。拒食を引き起こさず、正常な産卵を行える場合でも、産卵時の力みによって総排泄腔から直腸が脱出することもあります。

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